あのSF映画は再現可能? 3D映像技術の現在地
2025年5月16日│
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動く看板=デジタルサイネージをメイン商材に、
新しい発想・企画を提供する株式会社カムビアスです!
このコラムでは、デジタルサイネージの導入を考える際に
役立つノウハウを紹介していきます。
あのSF映画は再現可能? 3D映像技術の現在地
立体的に見える(3Dに見える)製品について
お問い合わせをいただくことが多くあります。
現時点で3Dのように見える表現を実現する一般的な方法としては、
以下の3つの種類があります。
1.背景が透明なタイプ
透明なディスプレイに映像を映し出すことで、
あたかも映像が浮いているように見せます。
2.背景が鏡のタイプ
鏡に映像を反射させることで、奥行きがあるように見せます。
3.黒い背景に投影するタイプ
黒い背景に映像を投影することで、映像を際立たせます。

こうした技術を使った製品としては、
透明液晶ディスプレイや透明LEDビジョン、
回転させて残像で立体に見せる機器、
ミラーサイネージ、側面発光型のBOXタイプ液晶、
投影反射型のプロジェクターなどがあります。
最新の技術では、空中に映像を投影する技術もありますが、
まだ価格が高く、量産も難しいため、一般市場には普及していません。
そのため、現時点では、背景が透明なタイプが最も3Dらしく見え、
お客様に驚きを与えられるのではないかと考えます。
側面から光を当てたり、プロジェクターを照射したりして
立体的に見せる技術(3人組の大物歌手のコンサートや
初音ミクの3D構想などで使われている技術)もありますが、
光量の問題から商業施設や屋外など
明るい場所では使いにくいという難点があります。
夜間限定でタクシーの窓ガラスに広告を映し出す例もありますが、
昼間は見えないことや、プロジェクターを使うため
広い空間が必要であるという課題があります。
また、ガラスやアクリルに特殊な加工を施し、
立体的に見える錯覚を利用した機器もありますが、
見える角度(視野角)が狭いため、広く販売するには課題があります。
映画に出てくるレイア姫のようなホログラムが実現するには、
もう少し時間がかかりそうです。